外交120周年の目玉企画である12日の花火祭り。午後8時10分打ち上げ開始、20分間で終了。一つ心配なのは帰りの交通状況だ。来場者数は会場規模を踏まえ、2万人を想定しているという。過去に同会場で花火大会を行なった際には、渋滞で目的地までたどりつけず、帰路も自宅到着が深夜になったこという〃被害者〃の声がチラホラ。CPTMの駅が近くにあるので、それを利用するのも手か。自家用車の的確な交通整理ができればよいのだが、さて今回はどうなることやら。
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ブラジルに来てからというもの、季節を問わず、カビに悩まされている。しばらく使わない衣類をクローゼットにしまっておくと、乾季ですら人目を忍んで生えてくる。除湿機を置いて防腐剤をこれでもかと入れても駄目だった。何の対策も取らなかった知人の駐在員は「衣類の半分がやられた」と嘆いていた。梅雨期の日本のですら一度もなかったのに…。当地の蚊は無防備な外国人ほど襲うという冗談を聞くが、もしやカビも相手を選んでいるのか。ブラジル国民性ならぬ「カビ性」の研究がいりそうだ…。
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先日、サンパウロ市ヴェラ・ビスタ区のペドローゾ街を歩いていたら、歩道にイーゼル(絵画用脚立)を立てて絵を描いている画家がいた。昨年来の自動車不況の煽りを受けて、米国車販売店が閉店し、少々寂れた雰囲気になっているところだ。「こりゃ、珍しい」と覗いてみると、モデルはなんと浮浪者の夫婦だった。モデル役の二人は楽しそうにニコニコ顔。モデル役は道端に溢れており、〃選考〃に困るぐらいだろう。確かにブラジル独特の絵になりそうだと、ユニークな発想に舌を巻いた。