日伯外交樹立120周年の目玉企画「花火祭り」(12日、サンパウロ市インテルラゴスサーキット)に出演する日本の音楽アーティスト2組が決定した。3人組の「KAO=S(カオス)」と、6人の女性グループ「オレスカバンド」がステージに立つ。花火祭りは午前11時に開演し、午後8時過ぎに4500発を打ち上げる。
オレスカバンドは全員が大阪出身で、過去にはヤマト商事によるイベント「アニメフレンズ2013」に出演している。その実績から、花火祭りでも興行を担当する同商事が出演を依頼した。
イベント出演にあたり本人フェイスブック(www.facebook.com/ORESKABAND.JP)では、「両国の関係はこんなにも長い間育まれてきたんですね。演奏できるのがとっても光栄です!」とコメントを寄せている。
KAO=Sは川渕かおり(ヴォーカル/剣舞)、リーダーの山切修二(ギター/ヴォーカル)、寂空(Jack、津軽三味線)による3人組で11年4月に結成。和の伝統美とロックやミュージカルの要素を混成させた、独自のジャパニズム・ロックを売りにしている。13年にはパリのジャパンエキスポに出演しているが、ブラジルは初。
本紙のメール取材に、「情熱的な国民性のため皆さんの反応がとても楽しみ」(川渕)、「憧れの地ブラジルのステージに立てる事に興奮している」(山切)、「日系の皆さんに懐かしくも新しい三味線の音を喜んで頂けたら」(寂空)と抱負を語った。
花火祭りは午前11時に開場する。場所はサンパウロ市インテルラゴスサーキット(Portao K/R/F – Av. Jacinto Julio, 33)、駐車場有り(Portao G)。花火は午後8時10分から。服飾デザイナーのコシノ・ジュンコさん演出の下、ブラジル産花火4500発を打ち上げる予定だ。
ステージでは午後2時15分にオペラ「蝶々夫人」、同3時30分にKAO=S、同4時45分にオレスカバンド、同7時にファミリア・リマが登場する。同時刻には人気テレビ番組「ラウル・ジル」で有名になった、山下ヤスミンちゃん(12、四世)も舞台に立つ。
約20店の食品販売や漫画、切り紙などのワークショップもある。ホンダが協力し、アイルトン・セナが愛用したF1車両の展示や、サンリオ社のキティちゃんも会場を盛り上げる。式典は午後6時5分から。
入場無料だが、1キロの保存食寄付を呼びかけている。詳細はサイト(hanabimatsuri.com.br/hm15/)まで。
□関連コラム「大耳小耳」□
外交120周年の目玉企画である12日の花火祭り。午後8時10分打ち上げ開始、20分間で終了。一つ心配なのは帰りの交通状況だ。来場者数は会場規模を踏まえ、2万人を想定しているという。過去に同会場で花火大会を行なった際には、渋滞で目的地までたどりつけず、帰路も自宅到着が深夜になったこという〃被害者〃の声がチラホラ。CPTMの駅が近くにあるので、それを利用するのも手か。自家用車の的確な交通整理ができればよいのだが、さて今回はどうなることやら。