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サンパウロ州=デング熱は今年も流行か=7月にも1229人が感染

 サンパウロ州保健局が3日、今年8月までに確認されたデング熱患者は14年の年間患者数の約3倍に達した上、冬に入っても200以上の市で患者が発生、ボウフラが確認された市も373市あり、この夏も流行状態になる可能性が高い事を明らかにしたと4日付エスタード紙などが報じた。
 サンパウロ州で今年確認されたデング熱患者は58万9192人で、最初の8カ月間で既に、年間患者数が19万6879人だった昨年の3倍に達した。
 しかも、年間で最も寒く、デング熱患者の発生も減るはずの7月に1229人など、冬に入っても全645市中、200以上の市で患者発生が確認されている。
 また、デング熱を媒介する熱帯シマカのボウフラが確認されたのは373市で、調査地点の3・9%以上でボウフラが確認され、流行状態に陥る可能性が高い市が7市、1~3・9%の場所でボウフラが見つかり、注意を要するとされた市も86市に上った。
 7月現在の資料から見た現状は、昨年10月の数字とほぼ同じで、冬の最中なのに、患者の発生数やボウフラの数が夏のはじめの状態になっている事を示唆している。
 州保健局は3日、各市の保健局担当者らを集めて現状を説明し、この夏は患者発生が例年より早い事や、昨年後半から今年前半を上回る流行となる可能性が高い事を告げた。また、サンパウロ州では免疫を持っている人が少ないⅡ型のウイルスが検出されており、昨年は流行とならなかった市でもⅡ型の流行を見る可能性があると警告した。
 7月に患者の発生が確認された主な市は、リベイロン・プレットの87人を筆頭に、ジャレス、カンピーナス、プレジデンテ・プルデンテ、サンパウロ市など。3・9%以上の地点でボウフラが確認されたのは、リベイロン・プレット、プレジデンテ・プルデンテ、プレジデンテ・ベルナルデス、ジェネラル・サウガード、イタペヴィ、カジャチ、サンヴィセンテの7市だ。