サンパウロ市で今年一番の降水量を記録した8日、サンパウロ州ソロカバ地方のサウト市では、強い雨でチエテ川が増水し、川の表面に浮かんでいた泡が市内の道路に溢れ出したため、幹線道路の封鎖まで起きた。
チエテ川下流にあるサンターナやパルナイバ、サウト、ピラポーラ・ド・ボン・ジェススといった市では、川の水量が低下する時期、川に流れ込んだ洗剤などが泡をなし、風で飛ばされたりする事もしばしばある。今回は、川面を埋め尽くしていた泡が急激な増水によって持ち上げられて市内に流入。川に架かる橋はおろか、公園や大通りなども埋め尽くした。
被害が最も大きかったのは、チエテ川の水位が変化して、泡が生じる滝の部分に近いカストロ・アウヴェス大通りで、少し黒ずんだ泡が見渡す限り続き、車両の通行も不可能となったため、当局によって封鎖された。
ソロカバ地方では、1~8日に平年の月間降水量の65%に相当する雨を見た。専門家は、サンパウロ市などで降った雨もチエテ川に流れ込む事で川の水量が増えれば、市内に流れ込む泡の量も増えると見ている。(9日付G1サイトより)