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最終回 コシーニャ (Coxinha)

Coxinha

 COXINHAは、ブラジルスナックでとてもポピュラーな一品です。
 お買い物の後、こばらを空かせた時に、冷えたマテ茶と一緒にいただくのが楽しみでした。
 仕事の合間に、サラリーマン達も街のバールでサッカー中継を見ながらコシーニャを食べていました。
 コシーニャは、サンパウロ州の Grande São Paulo で作られたそうですが、このチキンコロッケは国中に広がって、一般的になりました。
 コロッケの中に入れるカトピリチーズは、私の大好きなクリームチーズで、ミナスジェライス州に移民したイタリア人夫婦によって作られたチーズです。
 あまりにも大好きな為、1989年の私のデビューアルバムのタイトルにしてしまったくらいです。
 ブラジル原住民のTupi Guarani 語でエクセレントという意味だそうです。

 

コシーニャ (Coxinha)

材料

ジャガイモ  4コ
小麦粉        150グラム
カトピリチーズかクリームチーズ適量
鳥のもも肉 1枚
玉ねぎ    1/4  みじん切り
ニンニク  1カケ  みじん切り 1カケつぶす
トマト 1/2  適当な大きさにカット
パセリ   みじん切り 適量
塩コショウ 適量
バター  50グラム
生卵      1/2コ
パン粉   100グラム
オリーブオイル  適量

作り方

  1. 鳥のモモを30分玉ねぎとニンニクで茹でる。
  2. 鳥肉は皮をはがして細く裂いておく。
  3. 玉ねぎのみじん切りを、ニンニクとオリーブオイルで炒めて、鶏肉を入れ更に炒める。そこにトマトとパセリを入れて炒める。
  4. 鳥の煮汁を少し加えて更に炒め、塩コショウで味を整える。
  5. 残った鳥のゆで汁でジャガイモを茹で、火を止め、お鍋の中でマッシュする。
  6. 火を再びつけて、そこに牛乳とふるいにかけた小麦粉を入れ、バターを入れて塩コショウで味を整える。
  7. 手のひらに、冷めた生地をのせ、そこへ鶏肉を少々と、チーズをスプーン小さじ一杯程のせ、生地で包み、溶き卵にくぐらせ、パン粉をまぶし、オリーブオイルで揚げる。

 

 今回の掲載にて、我が家のレシピ掲載は終了となりますが、皆様のお料理のレパートリーに加えて頂けると嬉しいです。
 ブラジルのお料理を召し上がったことのなかった方は、是非1度作ってみて頂きたいです。
 様々な移民から伝えられたお料理がブラジルの文化ともなっています。
 日本に住む私の周りのブラジル人は日本でもたくさんのお料理を楽しめるけれど、ブラジル料理を食べるとおちつくと言います。
 日本人が、海外にいる時に、お味噌汁を飲んだ時に感じる気持ちと同じだと思います。
 ブラジル料理は私にとって、故郷を想いだし、優しい気持ちにしてくれる、そんなお料理です。
 半年間、お付き合いくださいまして、本当に有難うございました。
 いつか、皆様にお会いできる日を楽しみにしています。

Bom apetite, e muitas felicidades!

 

[su_heading size=”16″ margin=”10″]小野リサ | Lisa Ono[/su_heading]

Lisa Onoブラジル・サンパウロ生まれ。
10歳までの幼少時代をブラジルで過ごし、15歳からギターを弾きながら歌い始める。
1989年CDデビュー。ナチュラルな歌声、リズミカルなギター、チャーミングな笑顔で瞬く間にボサノヴァを日本中に広める。
アントニオ・カルロス・ジョビンや、ジャズ・サンバの巨匠、ジョアン・ドナードら著名なアーティストとの共演や、ニューヨーク・ブラジル・アジアなどでの海外公演も行っている。
1999年に発表したALBUM『DREAM/ドリーム』が、20万枚を超えるHitを記録。
以降、日本におけるボサノヴァの第一人者として、その地位を不動のものとしている。