13日、首位のコリンチャンスは、19位に低迷のジョインヴィレをホームで迎え撃った。
前節までの強敵との3試合は、中盤の選手をセレソンに強制的に召し上げられ、怪我人、累積警告でなかなかメンバーが揃わない中を及第点の1勝2分で乗り越えたコリンチャンス。ほぼベストのメンバーが揃ってのこの試合では、勝利、願わくば大量得点が望まれていた。
コンディション調整が難しくなる選手からは不評、試合の後に有意義に時間を使えるとファン、特に家族連れには好評の午前11時開始の試合では、レギュラー陣の復帰以外にも一つ、陣容に変化があった。
最近精彩を欠いていた18歳の新鋭マウコンは、試合後半からリウドに交代というのがお決まりだったが、リウドの好調振りに、指揮官チッチがリウドの先発起用を決めたのだ。
気合みなぎるリウドだったが、開始早々3分の接触プレーで負傷。駆け寄ったチームドクターが腕をクルクル回して交代のサインを送ると、猛然と食って掛っていた。折角の大チャンスだけに、彼の不満は無理もないが、その後左肩脱臼と診断されたので、交代の判断は正しかった。
そこで出てきたのは控えに転落の憂き目に遭ったマウコンだ。自分の置かれた状況を良く分かっていたのか、これまでの不調が嘘のような絶好調。先制ゴールを含め、敵の左サイドをまさに蹂躙していた。
結局3対0で終わったこの試合、一番に感じたのはチーム内の競争の激しさだ。今年レギュラーを追われたボランチのラルフも、自分をベンチに追いやったブルーノが怪我をするとすぐに返り咲き、「ブルーノが回復してもポジションは渡さない」と言わんばかりの好プレーを連発している。
貴重な攻撃のオプションだったリウドは結局、全治2カ月と診断された。
満身創痍のコリンチャンス。だが、チーム内競争も力に変え、残り13試合のVロードをひた走りたいところだ。(規)