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ジウマ大統領罷免派を口撃=危機を利用する行為と呼ぶ=政権挙げ承認阻止に動く

 15日、ジウマ大統領は、インタビューに答えて「今の反民主主義的な動きを食い止めるために全力を傾ける」と語ったと16日付伯字各紙・サイトが報じた。
 「インピーチメント(罷免)」の言葉こそ発しなかったものの、「反民主主義的な動き」は、先週、民主社会党(PSDB)、社会民衆党(PPS)、民主党(DEM)キリスト社会党(PSC)、ブラジル労働党(PTB)、団結党(SD)などの野党に与党PMDBの造反議員まで加わって、下院に出された、大統領罷免請求を指している事は明白だ。
 「ブラジルは大変な犠牲を払って民主主義を獲得した。反民主主義的な行為が起きたり広がったりするのを防ぐためなら、政府はあらゆる手段を講じる」と語り、「政府と対立しているのは、国の状況を実情以上に悪いと言い立て、本当に悪くするほうが得だと考える人々だ。そのほうが自分達の正当性を主張できるが、国民や勤労者の事などは本気で考えてはいない」と続けた。
 14日に行われた連立与党所属の各州知事との会合でもジウマ大統領は罷免の動きに反対するように知事達に求め、また現況の危機から脱するために政府が取ろうとしている方策についても話した。
 閣僚達も政府防衛に駆りだされ、議員達を執務室に招いては、罷免運動に反対するよう、説得に当たった。
 政府は罷免決議を否決するため、与党内の票読み、票固めをしている。
 政府が一番神経を尖らせているのは民主運動党(PMDB)の動向だ。政府との関係は一時、同党所属のテーメル副大統領は14日、「大統領は任期を全うする」と発言したが、その前には「支持率が7%では政権維持は難しい」と語るほど、関係が悪化していた。
 ジウマ大統領は16日朝のラジオ番組でも、「国の危機を利用して自分が権力の座に就こうとするのは近代的なクーデターのやり口だ」と罷免派を批判した。
 罷免請求承認のためにはまず下院において513の全議席の3分の2以上にあたる、342票の賛成が必要だが、現在の下院には罷免請求阻止に動く議員は200人いないとも言われている。

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