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得点を挙げ喜ぶジャジソン(右)とエリーアス(左)(Rodrigo Gazzanel/Ag. Corinthians)
得点を挙げ喜ぶジャジソン(右)とエリーアス(左)(Rodrigo Gazzanel/Ag. Corinthians)

コリンチャンス=灼熱のイタケーラ=ここまで未勝利のサントスに雪辱

 20日、サンパウロ市東部アレーナ・コリンチャンスで、ブラジル全国選手権第27節、コリンチャンス対サントスFCが行われ、2―0で勝利したコリンチャンスが首位をキープした。
 先週に引き続き、変則的な午前11時開始のこの試合は、寒かった先週とは一転の灼熱地獄の中で行われた。
 スタンドではミネラルウォーターが飛ぶように売れ、「ニイチャン、水くれ!」「もうコーラしかないよ、ダンナ!」のやり取りが観戦子の周りで繰り返されていた。
 選手の体調面も考慮され、前半と後半に1回ずつ、2分ほどの給水中断が入る始末。
 前半から優勢に試合を進めていたコリンチャンスだったが、サントスGKの好守もあり、ゴールを割れない。前半終了の笛と同時に総立ちだった観客もグッタリ、選手の疲労はいかばかりか。
 この試合、レギュラーと控えが同時に怪我をして、本職ではないのに左サイドバックを務めたヤーゴを観戦子はずっと祈る気持ちで見ていた。他のレギュラーメンバーが活躍できるのはわかっている。特に、最近セレソンにも選ばれたレナト・アウグストが良いプレーをするのは織り込み済み。しかし、不慣れな左サイドバック、ヤーゴが対峙するのはサントスの右サイド、絶好調のガブリエルだ。そこから崩されない事だけを祈っていた。
 すると、そのヤーゴが及第点以上の活躍を見せ、攻め上がりこそ無かったものの、ガブリエルを完封した。
 この試合の掘り出し物はもう1人、一週間前に急遽契約したばかりのルッカだ。2部リーグのチームから移ってきて、交代出場するとすぐに、先制のPKにつながる好パスと、2点目のアシストも彼からだった。
 元セレッソ大阪の監督、レヴィー・クルピが率いる2位のアトレチコ・ミネイロも勝ったため、勝ち点差5は変わらず、まだまだ予断は許さない状況が続くが、6週間で13試合の狂気の日程もこれで終了、残りはほとんど週に1度の試合が続く。コリンチャンスは4年ぶり6度目の戴冠へ、最終コーナーを回ったか。     (規)