21日、サンパウロ市カンポス・エリゼオス区のフォーリャ紙本社で、同紙の月間企画である五輪関連トークショーが行われた。
リオ五輪1年前を記念して、8月にスポーツ相を迎えて始まった企画で、2回目の今回は、ブラジルバレーボール界の伝説的な選手だった〃ジバ〃こと、ジルベルト・ゴドイ・フィリョ氏(38)を迎え、フォーリャ紙のレポーターが質問を投げかける形で行われた。
ブラジル代表として世界選手権優勝3回、ワールドカップ優勝2回、五輪金メダル1回、銀メダル2回を誇る同氏は、来年の五輪で金メダルを目指す現代表に期待しつつも、不安を覗かせた。
不安の理由は重圧だとし、「僕らの世代は、後の世代に大きな重圧を残してしまった。そして彼らは自分達でそれに苦しんでいる」と語った。
またブラジルバレー全体について、「アンダー世代が心配だ。今のブラジルバレー界はあまりアンダー世代に関心を払わないから、今の世代は僕達が受けたような指導を受けていない」とした。
その後の同氏への質問は、子供時代にあこがれた選手、現役終盤の所属チームとの金銭トラブル、イタリアのチーム時代にワインに目覚めた事、性生活、大麻など多岐にわたった。
締めくくりに10年に行われた世界選手権で「ブルガリアにわざと負けたのではないか」との疑惑にも、「あれはわざとだったかって? もちろんわざとだよ。でも2位で通過した方が次のラウンドで有利だったし、文句があるなら俺達じゃなく、ルールに言うべきだ」と率直に答えた。(22日付フォーリャ紙などより)