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PIL2事業や投資を解説=商議所インフラサミット

質疑に応じるフェリペ氏(左から3人目)ら

質疑に応じるフェリペ氏(左から3人目)ら

 伯日商工会議所の政策対話委員会(松永愛一郎委員長)とインフラワーキンググループ(那須隆一グループ長)が主催し、サンパウロ市内で先月28日午後、『インフラサミット2015―新ロジスティクスプログラムの展開―』が行なわれた。
 空港、港湾、鉄道、道路の4分野に1984億レアルを投資するインフラ整備計画「PIL2」をテーマに、第1部では招かれた所管省庁の担当者ら4人が講演した。
 予算企画省から経済活性化計画(PAC)担当理事のフェリペ・ボリン・ヴィレン氏が登壇。穀物輸送と観光の観点からインフラ需要が高まっており、2000年以降の利用頻度は毎年5~7パーセント上昇と紹介した。
 陸海空全面で整備が必要とされ、「過去5年に高速道路、空港、港湾3分野で約750億レ投資している。現在は鉄道加えた4分野で計70を越える事業が進められており、PIL2における予算1984億レの内、18年までに692億を投資する予定」と話した。
 続いて各担当者が空港の民営化事業、312億レを投資し来年4371キロを建設する高速道路などの計画を説明した。鉄道分野では、400億レかけるトランスオセアニカ線(南米大陸横断鉄道)事業の進捗状況を報告。「ルーカス・ド・リオ・べルデ(麻州)―カンピノルテ(ゴイアス州)間は入札済みで事業進行中。その他の区間はこれから入札、業者選定を行なっていく」とした。
 社会経済開発銀行(BNDES)関係者も投資までの概略を解説。第2部パネルディスカッションでは、投資業者の選定基準や外資企業の成功例などの質問が寄せられた。