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「炉辺談話」の紹介記事=「炉辺談話」を掲載開始=ラーモス50周年記念で

著者の荒木桃里さん

著者の荒木桃里さん

 ラーモス移住地創立50周年誌『絆』が今月刊行されたことを記念し、そこから小説「炉辺談話」を転載する。著者・荒木桃里(90、熊本)=スザノ市在住=は、元ラーモス移住地入植者の荒木信秋さんのペンネームだ。
 91年9月発行の「のうそん」第130号で発表され、栄えある同誌の第十三回小説賞・佳作を受賞した作品だ。
 戦後アマゾン移民として最初はグアマ連邦移住地に入植した荒木さん。すぐにサンパウロ州に移転し、ラーモス移住地に1970年代頃から10年前後住み、ネクタリーナやカーネーション、ニンニク栽培を手がけ、スザノに戻った。
 同移住地のニンニク「長南種」は77年にミナス州で開催された第3回品評会で、長南俊(たかし)氏選抜のものがみごと最優秀品種と認定され、「長南種」と名付けられた。
 長南氏は84年から全伯ニンニク生産者協会に2期、94年から1期選ばれるなど大車輪の活躍をした。ほぼ実話とも言われる興味深い裏話が〃アーリョ・ショウナン〃としてこの小説に描かれている。