世界経済フォーラムによる最新の「世界競争力報告」によると、ブラジルの競争力は18ランク下げ、140カ国中75位に転落、ラ米でもチリ、コスタリカ、メキシコ、コロンビア、ペルー、ウルグアイに次ぐ7位に落ちたと9月30日付エスタード紙が報じた。
5月までのデータによる評価で、18ランク低下は12ランク下げたボリビアを上回るダントツ1位だ。同評価は経済環境やインフラ、教育、保健衛生、技術開発などの項目毎に行われ、早急な改革が必要な構造的、システム的な問題があれば当然、評価が下がる。経済状況の悪化や汚職摘発、S&Pの信用格付引き下げなどが続くブラジルは来年も低下が必至だ。
ラヴァ・ジャットのように民間企業と公社、公権力や政党も絡む汚職では、政府の統制力や企業の透明性、倫理観などが問われる。諸団体や制度に関する評価は27ランク落ちて121位、公金横領は139位でベネズエラを上回るのみ。政治家への国民の信頼度は138位、企業倫理は133位、政府の透明性も129位だった。
国が抱える公的負債やインフレ、経済成長率、信用度などの悪化で、マクロな経済環境は32落ち117位、高等教育や職業訓練も52落ちた。
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