為替変動などの問題でベネズエラでの売上金を受け取れず、GOLやTAMといったブラジルの主要航空会社がカラカスへの便を減らしていると2日付伯字紙が報じている。
現在、ブラジルからベネズエラへの航空便はGOLとTAMがサンパウロ市発カラカス行を運行しているが、両社共にベネズエラでの売り上げを受け取れずにいる。
ベネズエラの現地通貨はボリバルだが、この暴落が航空業界に痛手を与えている。12年は1ドル=4・3ボリバルだったが、ドル高が進み、13年は6・3ボリバルとなった。現在、航空会社が基準としているのは1ドル=12ボリバルだ。
しかも、ベネズエラ側がインフレ率16・9%という深刻な経済難の上にドル不足で、ブラジルの航空会社のチケットもドル換算せずボリバルで販売させるため、正確な勘定が出来ていない。
GOLの場合、第2四半期は3億5110万レアル分相当の売上金がドル換算できず、ベ国内に滞っている。またTAMも1億6100万レアル分を受け取れずにいる。
GOLは昨年、カラカスへの便を週28から16に減らし、今年は11便にしたが、それが週4便に減った。土曜運行のみのTAMはこの問題に関する公式発言を行っていないが、両社ともサイトでのカラカス行きの案内を取りやめた。カナダ航空やイタリアのアリタリア航空もカラカスへの便を打ち切っている。
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