連邦下院議会は1日、16年リオ五輪、パラリンピック期間中にブラジルを訪れる外国人のためのビザを免除する法案を承認した。同法案は成立までに、上院での承認とジウマ大統領の裁可を受ける必要があると同日付各紙サイトが報じた。
五輪、パラリンピックの開催期間中、ブラジルには201カ国の選手団と7万人のボランティア、100万人の観戦客が訪れるとみられている。
アレックス・マネンチ下議(社会民衆党・PPS)は、法案共同草案者のカルロス・エドゥアルド・カドカ下議(ブラジル共産党・PCdoB)と共に、アジェンシア・カマラのインタビューに応じ「これほど多くの人が1度にブラジルを訪れようとしているのだから、ビザ発給の手間を軽減し、入国者へのストレスを緩和するためにも、ビザの自由化は必要だ」と答えた。
下院が承認した法案によれば、外務、法務、観光の3省共同の省令により、16年9月18日までに入国した外国人は、入国日から90日間以内(期間延長不可)の滞在と、入国ビザの提出義務が免除される。
ビザを取得せずに入国する際も、五輪、パラリンピックの観戦チケット購入やそれを証明する書類の提出は義務付けられていない。