4日早朝、ミナス州ベロ・オリゾンテ市で、03年1月~05年7月にペトロブラス社総裁、10~12年に労働者党(PT)党首を務めたジョゼ・エドゥアルド・ドゥトラ氏(58)が癌のため、母親と同居していた自宅で死亡したと5日付伯字紙が報じた。
5日、何者かが葬儀場前に乗用車で乗りつけ「良いPT党員は死んだPT党員だ」と書かれたビラを撒いた。犯人らは、ジウマ大統領がトイレに座って排便している絵に、〃ろくでもないことしかしない〃と書いたビラも撒いた。
犯人達の車はビラをまく前に3度、葬儀場前を通り過ぎているが、会場警備の軍警は車を見ていなかった。警察は防犯カメラの映像から車種を特定し、犯人を捜査中だ。
葬儀の参列者の中にはルーラ前大統領の姿も見られたが、同氏は報道陣には何も語らなかった。
葬儀場の前では抗議活動も起きた。シプリアーノ・デ・オリヴェイラさん(60)は「ルーラは汚職をし、ブラジルに共産主義を根付かせようとしている」と語った。葬儀時の抗議活動が適切だと思うかとの問いには「悪者を放逐するのに適切な時期も何もない。一刻も早く彼を放逐したいんだ。奴の居場所はこのミナス州には無い」と答えた。