文協音楽委員会(本田ジュリア委員長)が主催し22日午後、慈善茶会が行われた。文協に寄贈されたグランドピアノをお披露目することと、初の女性会長となる呉屋春美さんを祝福する目的で開催された。
ピアノはブラジル生け花協会の田中エミリア会長が所有していたもので、文協音楽委員会に寄付された。貴賓室に設置される。
ブラジル人ピアニストのオズヴァルド・フェレイラ・ピント・ジュニオールさんが寄贈されたピアノで、ブラジルやメキシコ、アルゼンチンなど南米各国の流行曲を演奏。途中でタンゴダンスショーや、中平マリコさんの歌も披露された。
このピアノは田中さんが15歳の頃に、今は亡き父親に買ってもらったもので、70年は経っているという。田中さんは「早朝にピアノを練習していると、いつも父が来てキスをしてくれた。大切な思い出の詰まったピアノ」と言い、毎週のように訪れる文協に寄付が出来たことを喜んだ。
演奏したオズワルドさんは「音がとても正確に出る。最高の状態」とピアノの調子の良さに太鼓判を押した。
参加した千坂裕子さん(二世)は、「リラックスして素晴らしい演奏を聴けて楽しかった」と笑顔で語った。呉屋春美会長も挨拶に立ち、就任祝いに感謝を示した。
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