サンパウロ州検察局と同州軍警が5日、同州内陸部のインダイアツーバ市とブラガンサ・パウリスタ市での不動産の不法転売などの容疑で、両市長宅や市役所、疑惑企業などを一斉捜査し、現金150万レアルやコンピューター、武器等を押収した。
インダイアツーバで12件、ブラガンサ・パウリスタで2件の令状を得て行われた捜査は、土地の転売で企業が不正な利益を得た疑いで行われ、検察局担当者や軍警特殊部隊員ら180人、軍警ヘリなどが参加した。
インダイアツーバ市のレイナウド・ノゲイラ市長宅で押収された金は約5万ドル相当のドル紙幣込みで約150万レアルに上り、現金輸送車も派遣された。カンピーナス市などからの応援も得た警察車両が横付けされた同市市役所では午前6時から同11時頃まで、書類を抱えた係員が頻繁に出入りする姿が見られた。捜査中は関係者以外立ち入り禁止となり、何も知らず出勤した職員らが立ち往生した。
同市での容疑の一つは不動産屋が45万レアルで買った土地を同市市役所が990万レアルで収用したというもので、検察は、同市の環境・居住・市街化関連部署を担当する検察官やその家族の関与も疑っている。
疑惑の企業はJRSエンプレンディメントス・エ・パルティシパソンエス社とジャシタラ社で、JRSのロジェリオ・ソアレス・ダ・シウヴァ社長とジャシタラのジョズエ・ダ・シウヴァ社長は兄弟だ。
ブラガンサ市のフェルナン・ジアス・ダ・シウヴァ・レメ市長宅では使用が認められていないタイプも含む武器4丁が見つかり、市長夫人が警察で事情聴取を受けた。
インダイアツーバ市市役所は、検察からの通達を受けるまで意思表示を差し控える意向を表明。ブラガンサ市市役所も、検察や軍警からの情報が何もないので、発言を控えると発表した。(5日付G1サイト、6日付エスタード紙などより)
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