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安倍総理との会合にて(提供写真)
安倍総理との会合にて(提供写真)

外務省研修に女性若手社長=「日本を感じる環境を」

 日本政府による「外務省指導者研修」で、8月23~30日まで訪日したサンパウロ市在住の青木タチアナさん(29、三世)が先月23日、帰国報告のため来社した。
 同制度は今年で開始50年を向かえ、これまでに中南米から200人以上を送り出している。今回も当地以外にペルー、ドミニカ、アルゼンチン等から計10人が参加した。
 テーマは「対外発信」と設定され、安倍晋三総理への表敬訪問、「中南米の日系人を支援する議員連盟」や外務省関係者との会合、日産の自動車工場見学等が行なわれた。
 青木さんは、若干29歳で社員10人を抱える広告代理店「Aokimedia」の社長を務める。幼い頃は日本との関わりを持たなかったが、成人後に仕事の都合で、1年間日本で生活したことが、制度への応募のきっかけになったという。
 訪日を経て「もっと活発な貿易関係を築くべき」と、今後の日伯関係について提案。「化粧品等ブラジルでも需要のある製品をもっと輸出し、日本をもっと身近に感じられる環境を作ることが、次のビジネスチャンスにも繋がるはず」と経営者の一面を覗かせた。
 青木さんは既にリベルダーデロータリークラブに対し研修の報告を行い、今後も数箇所での同様の活動を通し、日本の現状を当地に発信する。

 

 

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 外務省研修生の青木タチアナさんは、来年設立される広報文化施設ジャパン・ハウスについて、「日本への憧れを持つ人がブラジルで増えることは両国を結び付けるきっかけになる」と期待を示し、「私たちのような若い世代も何か助けになりたい」と語る。先日開催されたばかりの運営委員会の平均年齢は60歳をゆうに超える。ぜひこんな若者の意見も参考にして欲しいもの。