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攻撃陣の中心として期待のかかるオスカル(チェルシー)(Rafael Ribeiro/CBF)
攻撃陣の中心として期待のかかるオスカル(チェルシー)(Rafael Ribeiro/CBF)

ブラジル代表=屈辱の「7X1」の雪辱なるか?=ロシアW杯への航海始まる

 サッカーブラジル代表(セレソン)は、8日午後8時半(現地時間・日本時間9日午前8時半)に連続17度目のW杯出場をかけた南米予選開幕戦を敵地でチリと戦う。
 世界で唯一、これまで行われた全てのW杯に出場しているブラジルで、過去これほどまでに予選の段階から悲観論が上がるのは初めてだ。
 14年に優勝を義務付けられて臨んだ地元開催のW杯での屈辱の「7対1」と、その後新体制で挑んだコッパ・アメリカでもベストエイト敗退。現在の世界ランク上位10位までに4カ国が入るほど、南米のレベルが高い事がその要因だ。
 エースのネイマールが出場停止で、代わりに背番号10を背負うのはカカ。一時代を築いたカカも今はアメリカでプレーしており、年齢的なことからも、名前を聞いて相手が震え上がるような存在とは言いがたい。

輪になってウォーミングアップをするセレソン(Rafael Ribeiro/CBF)

輪になってウォーミングアップをするセレソン(Rafael Ribeiro/CBF)

 試合前日の記者会見に臨んだドゥンガ監督は、選手達に「ボクサー」の如く勇敢に戦う事を求めた。「敵地だからといって、守り一辺倒ではやられてしまう。リスクを背負って勇敢に攻撃する事が肝要」だとし、困難な時期にあるセレソンに対する国民の寛容な目を求めた。「選手達は応援を、後押しを必要としている。特に試合が上手く運んでいない時ほどだ。ファンはそんな時ほど辛抱強く応援して欲しい」と呼びかけた。
 同時に記者会見に出席したDFのミランダは「現在の南米のレベルは拮抗している。参加10カ国中、8カ国程はW杯出場権を争うレベルにある。勝つことが一番だが、相手は南米制覇したばかりのチリ、敵地でもあるし、たとえ引き分けでも決して悪い結果じゃない」と語った。
 チリは、欧州名門クラブで活躍するサンチェスとヴィダルの2枚看板の出場が不安視されているが、両者は「相手の事は考えても仕方がない。自分のチームの準備に集中するのみ」と口を揃えた。
 ブラジルはチリに15年前に敗れて以来11勝3分。また、これまでに戦ったW杯予選の開幕戦は6勝5分と、ゲンの良いデータもそろっている。17年10月まで、2年の長きにわたるロシアへの長い旅路、幸先良くスタートできるか?         (規)