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オーリャ!

 「本当の自分に変身するんだ。I am a HERO~」という日本の歌謡曲を聞き、「またか…」と残念に思った。若者向けの曲の多くが、盛り上がるサビの部分で、歌詞が簡単な英語に変わる。なぜかブラジルに来てから特に気になるようになった。当地の流行曲ではあまり見られない現象だと聞く。
 これを英語圏の人が聞いたら違和感を受けるだろう。英語の歌のサビに「僕ハ英雄ダ」と日本語が出てきたら日本人もビックリだ。
 この現象は英語限定で、中国語やベトナム語が出てくることは無い。日本の音楽業界が日本人の欧米コンプレックスにつけ込み、売らんかなの曲を作っているようだ。
 それが本当にカッコいいものか、真面目に考える日本の若者はどれだけいるのか。欧米人が聞いても共感できる歌詞を作っているのか。日本の作詞家は胸を張って世界に誇れるものに挑戦して欲しい。(将)