リオ州では、今年に入り1日に1丁の割合でライフル銃が押収されており、同州はその銃の鑑定を米国に依頼していると13日付フォーリャ紙が報じた。
11年以降、同州警察は不法に流通しているライフル1285丁を押収している。今年に入ってからはペースが上がっており、1月から8月末までに前年同時期の177丁より38%多い、244丁を押収している。
警察が押収した外国製の武器(計5千丁)は米国麻薬取締局(DEA)に送られた。その中にはライフル113丁、アルゼンチン製の拳銃131丁、トルコ製の拳銃21丁などがある。
同じく米国のアルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局(ATF)は、8月11日にリオ市の特殊警察作戦大隊(BOPE)が押収したバレット社のライフルは米国アリゾナ州の店で購入されたものだったと知らせてきている。
押収されたライフルの中には、同州南部のイーリャ・グランデのように、論理的には抗争のあり得ない地域で発見されたものもある。現在、軍警の治安維持部隊(UPP)所属警官の42・4%は任務において「身の危険を感じる」または「おおいに身の危険を感じる」と答えている。「UPPが設置された地域にあったライフルは他の地域に流れたようだ。この流れは今や制御不可能になっている」と、ジョゼ・マリアノ・ベルトラメ同州保安局長は語った。
「リオに専門で武器を流している黒幕がいるとは考えにくい。1回の押収量は、ライフル1丁と拳銃2丁といった具合でいつも少ない」と同局長はいう。現行、3年から6年の懲役に過ぎない、違法な武器の横流しの刑罰を重くする事を主張している。「犯罪組織は自分達の力を誇示するため、コミュニティに対しても、敵対する組織に対してもライフルを使う」と語る専門家もいる。
リオ市内ではギャング団が豊富な武器を頼みに積極的に警察に対抗してくる地域も増えており、「違法な武器の発見、押収がこれほど頻繁に起きるのは前代未聞だ」との検察官の言葉が現状を表してる。