ラヴァ・ジャット作戦(LJ)に関する報奨付証言で、ルーラ前大統領(労働者党・PT)の友人の牧畜系企業家のジョゼ・カルロス・ブンライ氏がペトロブラス(PB)国際部に関連した交渉で賄賂の支払いを承認したほか、ルーラ氏の義理の娘(嫁)の必要のためと称して交渉手数料を要求したとの説が浮上していると、16日付伯字紙が報じている。
問題の証言を行ったのは、民主運動党(PMDB)のロビイストで、16年の実刑判決を既に受けているフェルナンド・バイアーノ被告と、ペトロブラス(PB)国際部元課長のエドゥアルド・ムーザ被告の2人だ。
証言は2種類ある。エスタード紙によると、ブンライ氏はバイアーノ被告の事務所で、当時のPB国際部長のネストル・セルヴェロー被告とその部下のムーザ被告、ルイス・カルロス・モレイラ被告と会い、深海用のプラットフォーム「ヴィットリア10000」の建設と運用に絡む契約で500万ドルの賄賂の支払いを認めた。この賄賂はシャヒン・グループが支払い、PB国際部の3人が山分けしたという。
また、バイアーノ被告が、エイケ・バティスタ氏の企業OSXがペトロブラスの子会社のセッテ・ブラジルの事業に参加できるよう取りはかることはできないかとブンライ氏にもちかけた際、会合の一つに、セッテの社長とルーラ氏が参加したという。
OSXの話は進展を見なかったが、ブンライ氏はその後、300万レアルの手数料を要求。同被告によると、ブンライ氏はこの金はルーラ氏の嫁の不動産の支払いの一部だと語っており、同被告は偽の契約書を作って、ブンライ氏に200万レアルを送金したという。
ブンライ氏とルーラ氏は、2002年の大統領選キャンペーン時に当時マット・グロッソ州知事だったゼッカ氏から紹介されて友人となり、大統領用専用機にも同乗する間柄となった。ルーラ氏は、ブンライ氏が自分の名前を使うことを認めたことはないし、親族が金を受け取ったという事実もないとしている。
ブンライ氏の名前は、カマルゴ・コレア社元理事のルイス・カルロス・マルチンス被告の証言にも出てくる。その時はベロ・モンテ水力発電所の事業の交渉で、ブンライ氏ら2人のロビイストが呼ばれたため、契約金の1%の賄賂のうち、0・45%ずつがPTとPMDBの分け前となり、0・1%をブンライ氏と別のロビイストが分け合ったという。
バイアーノ氏は、2011年にエドゥアルド・クーニャ下院議長の事務所に100~150万レアルを持参したとも語った。グローボ局のニュース「ジョルナル・ナシオナル」は、これは前述のヴィットリア10000の契約に絡むものだと報じている。ロビイストのジュリオ・カマルゴ被告も、クーニャ氏は石油採掘船関連の事業で500万ドルを要請したと報奨付証言で語っている。
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