ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 迫る6度目の戴冠の時=コリンチャンス、降格圏のチームを一蹴
先制点をヘッドで決めた、代役DFのエドゥ・ドラセナ(Daniel Augusto Jr./Ag. Corinthians)
先制点をヘッドで決めた、代役DFのエドゥ・ドラセナ(Daniel Augusto Jr./Ag. Corinthians)

迫る6度目の戴冠の時=コリンチャンス、降格圏のチームを一蹴

 10月15日、平日19時半の試合開始時間に間に合わない人が続出、笛がなった時には半分ほどの入りだったスタジアムも、終わる頃には4万人の大入り満員となり、観客総立ちでの「オーレー、オレオレオレー!俺はコリンチャンスファン!そうさ、チャンピオンチームのファンだ!」のさけび声がこだましていた。
 当然、帰りの地下鉄も騒ぎは収まらない。内側から窓をドンドン叩いて歌う黒ずくめの一団は、優勝へのカウントダウンとなった状況に喜びを隠そうともしなかった。
 ブラジル全国選手権第30節、首位のコリンチャンスが18位と降格圏に沈むゴイアスを迎えての一戦はコリンチャンスが3―0で快勝した。
 直前のホームゲームは3週間以上さかのぼる、9月20日の事だった。アウェイゲームが続き、W杯予選のための中断もはさんだためだ。
 3週間以上も焦らされたファンの期待は頂点に達しており、平日のゴイアス戦という地味なカードも満員となった。
 コリンチャンスはDF3人が怪我と出場停止で使えず、MFでセレソンのエリーアスは2日前のベネズエラ戦を90分戦っているため、疲労のためベンチと、レギュラー4人を欠いていた。
 毎回代役が活躍するコリンチャンス、この日もセンターバックのエドゥ・ドラセナと中盤に入ったロドリギーニョが共に得点した。
 先制点は開始早々の前半16分、コーナーキックは一旦ゴイアスに跳ね返されるも、すぐに拾ったキッカーが再びセンタリングした球に、上がっていたエドゥ・ドラセナが頭でピッタリ合わせてゴールした。
 10分後には、相手DFのミスからボールを奪ったラヴが、フリーのマウコンにパス。マウコンが落ち着いて流し込み、追加点を上げた。

2戦連発となるダメ押しゴールを決めたロドリギーニョ(Daniel Augusto Jr./Ag. Corinthians)

2戦連発となるダメ押しゴールを決めたロドリギーニョ(Daniel Augusto Jr./Ag. Corinthians)


 その後は少々ペースダウンし、ゴイアスに反撃を許すも無失点でしのぐと、後半43分にはロドリギーニョがペナルティエリア外からのミドルシュートをゴールネットに突き刺し、ダメ押しの3点目を上げた。
 これでコリンチャンスは、2位のアトレチコ・ミネイロとの勝ち点差5をキープ、大一番の直接対決まではあと3試合、シーズン残り試合は8試合となった。(規)