22日午前3時、卸売衣服問屋の集るサンパウロ市中央部ブラス区で活動している露天商が、道路使用許可(TPU)を持っていないとの理由で、市警備隊により店を出すのを妨害された。露天商達は抗議し、地元の商店も店を開けられなかったと同日付G1サイトが報じた。
「いつもは朝早く開けて、大勢連れ立ってくるお客さんでホクホクなのに、今日はそれも出来ずに売り上げ7割減だ」と匿名希望の商店主が語った。この店はいつも「早朝市」にあわせ、午前4時に店を開けていた。
同店主によれば、早朝市を目当てに他の都市から来たバスも通行を妨げられた。「露天商は口々に罵り、店を閉めるよう命じた」という。
だが、露天商代表のロジェリオ・リマ氏は、商店主に対する妨害、強制行為はなかったとし、市役所の意向で店を出せなくなった事が抗議の動機だと言った。同氏は続けて、未明に路上で商売するためのTPUの再発行を要求する意向を表明する一方、公共の場所を金銭でやり取りしたとの批判も否定した。
同地域では10月7日以来、歩道を歩きやすくするため、市警備隊、軍警、区役所職員ら計290人による違法商取引摘発作戦が行われている。
露天商達は、市警備隊は未明の衝突で催涙ガス弾も使用したと主張したが、市警備隊はそれを否定した。露天商の1人は警棒で叩かれ、腕を負傷したと訴えている。