連邦財務局が29日、今年の基礎的財政収支は1100億レアルを超える可能性を示唆したと同日付G1サイトなどが報じた。
連邦政府は27日に今年の財政状況を見直し、基礎的収支は518億レアルの赤字と試算した。11月25日の電力関係の入札が不調に終わり、110億レアルが入ってこなければ、赤字が618億レアルとなる。
公的銀行が肩代わりした資金の支払いも加えれば、赤字は膨らむ。連邦会計検査院(TCU)が14年の粉飾会計とした400億レアルの内170億レアルは返済済みだが、今年の肩代わり分や利息込みの支払い額は500億レアルで、赤字額は1128億レアルに達する可能性がある。
29日には、9月までの基礎的収支は209億3千万レアルの赤字で、過去19年間で最悪だった事も発表された。昨年同期の赤字は157億1千万レアルだった。
財政調整の遅れや当初の予算案に含まれていない経費発生などで赤字がかさむ中、16年度の予算案報告役を務めるリカルド・バロス下議(進歩党)は、政府の看板政策である生活扶助も経費削減の対象とすべきとしているが、ジウマ大統領は29日も生活扶助は削減しないと主張している。
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