ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 南大河=大雨で22%の地域水没=衛星写真で解析して判明

南大河=大雨で22%の地域水没=衛星写真で解析して判明

 ブラジル南部で大雨や強風、降雹による被害が続く中、132市で被災者が出ているリオ・グランデ・ド・スル州は、22%が水の下に沈んでいる事が確認された。
 リオ・グランデ・ド・スル連邦大学の研究員達が、アメリカ航空宇宙局(NASA)が9月13日と10月15日に撮った衛星写真を解析してみたところ、同州内の1453平方キロに及ぶ地域は、22%が水没していたという。
 研究員達が特に注目したのは、普段は幅200メートルしかない、パトスとミリンをつなぐサンゴンサロの水路が、部分的とはいえ、幅5キロまで広がっている点だ。
 また、1400人が住むトルタマ島は、ほとんど全域が水没してしまっているという。
 市内でも地盤が低い地域や海岸部も冠水状態となっており、寒冷前線の通過などに伴う雨がいかに強いものであったかがうかがわれる。
 春の嵐で被害を受けた市は132に及び、避難所や友人・親戚宅に身を寄せた人は177811人に及んだ。降雹による屋根破損などが起きた損壊家屋も4万2336軒に上っている。
 ここ数日は強い雨に見舞われていないため、自宅に戻る人達も出始めたが、防災局の発表によると、29日夕方の時点でも276世帯が自宅に戻れずにいるという。(30日付G1サイトより)