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イペーの木を植樹される両殿下
イペーの木を植樹される両殿下

秋篠宮両殿下、マリンガへ=日本公園、文協を御訪問

 秋篠宮両殿下はマリンガ日本公園に10月31日午後6時25分に到着され、鈴木エドアルド同公園会長らとご挨拶。600人の観衆が両国旗小旗を振って出迎え、殿下も手を振って応じられた。
 車でイベント会場へ移動されると、約400人の日系人が出迎えた。お二人は池の鯉に餌をおやりになった後、茶室へと歩かれた。
 茶室の庭で秋篠宮さまは白いイペーを、紀子さまは桜の木を植樹され、ご訪問記念碑の除幕式にご参加。会場に戻られた両殿下に、日本公園、パラナ州副知事、マリンガ市長らがそれぞれプレゼントを贈呈した。
 マリンガ日本文化体育協会(ACEMA)へ出発され、午後7時20分にご到着、塩崎アフォンソ会長夫妻、フェルジナンジ・グラウジオ副市長夫妻らが迎えた。会場となった大講堂では歓声が上がり、紀子さまは同文協日本語学校の生徒達と握手された。
 敷地内の日本庭園に移られ、秋篠宮さまは黄イペー、紀子さまは白イペーを記念植樹された。応接室でのご訪問記念記帳の後、マリンガ在住の木彫作家、イソザキナリヨシさんの作品「トゥッカーノ」(和名=オニオオハシ。ブラジルの国鳥)が贈呈された。
 展示室では植田憲司同文協顧問が、78年の明仁皇太子(現今上天皇)、82年の浩宮さま、08年の徳仁親王ご来訪のお写真とともに、皇室によって日系コロニアが団結していると説明。殿下は頷かれながら「そうですか、がんばって下さい」と励ましの言葉をかけられた。
 両殿下を見送った源田愛子さん(81、二世)は「本当に嬉しくて言葉がない、興奮してしまった」と語った。前日にサンパウロ市からバスで到着した青砥雄二さん(79、二世)は「1メートル半の距離で拝見したよ。お二人ともニコニコして愛嬌のいい方だね」と話し、妻の美津子さん(74、二世)は「とても優しいお顔で、素晴らしい態度でした」と、殿下の柔らかな物腰に感動した様子だった。
 同文協顧問であり、マリンガ市移民100周年実行委員長として日本公園建設に貢献した安永修道さんは、「両殿下とも目を見て会釈してくださった。マリンガに来て頂いて、日系人としてとても有難いこと」とご来訪を喜んだ。