ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 前CBF会長米国送還さる=NY5番街の自宅から出廷

前CBF会長米国送還さる=NY5番街の自宅から出廷

ジョゼ・マリア・マリン前CBF会長(Sidney Oliveira/Ag. Para)

ジョゼ・マリア・マリン前CBF会長(Sidney Oliveira/Ag. Para)

 【既報関連】サッカー関連汚職関与の疑いで5月にスイスで逮捕された前ブラジルサッカー連盟(CBF)会長ジョゼ・マリン氏が、3日にニューヨーク(NY)に送還されたと4日付伯字紙が報じた。
 贈収賄の金が米国の銀行を経由していたため、同件の捜査は米国捜査当局(FBI)が行っている。スイスから米国への便には米国からの警察官2人が付き添い、飛行機の中でも手錠を使用、座席はエコノミークラスだった。
 NY到着直後、マリン容疑者(83)は法廷尋問に出廷した。尋問には夫人が付き添い、同容疑者は通訳と共に質問に答え、書類に目を通した。尋問が終わるとマリン容疑者と夫人は長い抱擁を交わした。両者にとって、同容疑者が5月27日にスイスで逮捕されて以来、初の対面だった。
 同容疑者は1500万ドルの保証金を払うことを誓約し、今後自宅軟禁の状態で出廷する事になる。同容疑者はNY中心部、五番街のトランプタワーのマンションに住むが、滞在中は監視下に置かれ、マンションから出る事もかなわない。
 同容疑者への罪状は、コッパ・アメリカとコッパ・ド・ブラジルの放映権をTV局に配分する過程で不当に多額の賄賂を受け取っていたというものだ。
 同容疑者の後継者で、現CBF会長のマルコ・ポーロ・デル・ネロ氏にも捜査の手は及んでいるとされ、同氏は最近、国外での逮捕を恐れ、セレソンの国外の試合にも同行していない。