10、14年のサッカーW杯でレギュラー・キーパーをつとめたジュリオ・セーザル(36)にセレソン復帰の希望が残っていると報じられはじめている。
ジュリオ・セーザルと言えば、14年のW杯でドイツに1―7で大敗したときのキーパーとして知られている。このときは、既に35歳を迎えた前大会からのキーパーということで、「セレソンはもう卒業」という目で多くの人が見ていた。
だが、あの屈辱の敗戦後、ジュリオ・セーザルはポルトガルの名門、ベンフィカに移籍し、そこでレギュラーに定着。ポルトガル・リーグでの同チーム優勝にも貢献し、ファンの信頼を勝ち得た。クラブ実績では、「不遇」とも称されていた10年W杯後よりむしろ上になっている。
そんなジュリオを賞賛したのはタファレルだ。90、94、98年と三つのW杯で正守護神だった彼は現在、トルコの名門クラブ、ガラタサライとブラジルのセレソンのキーパー・コーチをかけもちしているが、そのガラタサライが3日、ポルトガルはリスボンで開催された欧州チャンピオンズ・リーグの試合でベンフィカと対戦したことでジュリオの雄姿を間近で見ることになった。
試合は2―1でベンフィカが勝ち、この勝利で同チームのチャンピオンズ・リーグのグループ予選突破が近づいたが、タファレルは試合後、ポルトガルのスポーツ新聞「ア・ボラ」からジュリオのセレソン復帰の可能性を問われると、「そりゃ、もちろんあるよ。彼は今、状態もいいし、サッカーには何が起こるかわからないからね」と答えた。
さらに「先のW杯で深い心の傷を負ったはずだが、見た限り、ジュリオは見事に立ち直っているよ。ドゥンガが経験豊富なキーパーを求めるなら、ジュリオもひとつの手だね」と続けた。
現在、ジュリオは36歳と高齢だが、現在のセレソンには35歳にして8年ぶりに代表復帰し、得点まで記録したフォワードのリカルド・オリヴェイラ(サントス)の存在もある。
またキーパーの座も、W杯後に正守護神を守っていたジェフェルソン(ボタフォゴ)が10月8日の試合で23歳の若手アリソン(インテルナシオナル)に先発の座を奪われるなど、動乱の時期でもある。
またW杯後、一貫して国内組の選手を優先してキーパーに召集しているドゥンガ監督だが、国外にも、ジエゴ・アウヴェス(ヴァレンシア、現在故障中)、ラファエル(ナポリ、現在故障中)、ネット(ユベントス)など実績組のキーパーにも少なくないため、正守護神争いはまだ続きそうな気配もある。(4日付UOLサイトより)
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