ブラジルは、国際教育会社エデュケーションファースト社(EF)が4日に発表した15年度英語習熟度ランキング(EPI)において、前年度より3ランクダウンしたと3日付G1サイトや4日付フォーリャ紙サイトが報じた。
非英語圏諸国を対象にしたランキングで、ブラジルは70カ国中41位だった。評価点は51・05点で前年より1・09点上昇したが、EF社の評価では依然として習熟度「低」となっている。
州別で見ると、連邦区(54・17点)とサンパウロ州(53・6点)が習熟度「高」の評価で、ロンドニア州(44・79点)が「とても低い」と評価された。
EF社技術責任者のエニオ・オオマエ氏(59)はブラジルのランクダウンの理由を、今年は新たに7カ国が調査対象になり、その内の2カ国(ルクセンブルク、リトアニア)が英語教育先進国だったからと説明した。
同氏はブラジルの評価点が上昇し、中国、UAEなどの国を抜いた事を強調したが、昨年はブラジルより下位だったメキシコやチリ、ウクライナに抜かれたことも明らかにした。
同ランキングは、オンラインテストで文法、語彙、リーディングと理解力を測っている。14年に行ったテストには、70カ国から91万人の成人が参加した。
今回発表されたデータによると、高い英語能力を持つ国民の割合が最も高い国はスウェーデンで、オランダとデンマークがそれに続く。最も割合が低かった国々はリビア、カンボジア、サウジアラビアだった。
ラ米諸国ではアルゼンチンとドミニカ共和国の評価が高く、ブラジルはラ米で7位だった。