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アルゼンチン大統領選=対抗のマクリ氏が形勢逆転=変革求める声が強まる

 22日に決選投票が行われるアルゼンチン大統領選挙の世論調査で、対抗馬のマウリシオ・マクリ氏が現与党側候補のダニエル・シオリ氏をリードしていると、9日付伯字紙が報じている。
 同国の新聞「クラリン」の報道によると、同国有権者の51・8%を占める中央6地区(ブエノスアイレス首都圏と、ブエノスアイレス、コルドバ、サンタフェ、エントレ・リオス、ラ・パンパの各州)での調査で、マクリ氏が47・8%を得、37・7%のシオリ氏に10%ポイント近い差をつけた。「まだ決めてない」が11・8%、白票は2・7%だった。
 一次投票の際はシオリ氏37%、マクリ氏34・1%で、形勢は逆転の様相を帯びている。
 ブエノスアイレス大学のカルロス・デ・アンへリス教授は、ドル不足のため、為替変動で産業に強い影響を受けた工業地帯(コルドバ)と農業地帯(ラ・パンパ)が、国を代表する企業家のマクリ氏支持に回っていると分析している。
 クリスチーナ大統領の元官房長官で一次でも21・4%得票して3位だったセルヒオ・マッサ氏が、10月25日に「変革を求める」「シオリ氏敗北を望む」と発言したこともあり、一次投票で敗れた候補の多くはマクリ氏支持に回っている。マッサ氏は7日、公的には両候補共に支持しない意向を表明した。