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ネイマールに世界が絶賛=球を浮かせたスーパー・シュート

 8日に行われたサッカーのリーガ・エスパニョーラ(スペイン・リーグ)で、バルセロナのネイマールの決めたシュートが「キャリア史上最高」のものとして世界中から絶賛を浴びた。
 そのシュートは、本拠地カンプ・ノウで行われた対戦後半39分に飛び出した。
 ネイマール自身のあげた先取点などで2―0でリードしたバルセロナだが、さらなる追加点が欲しい最中、ルイス・スアレスが左後方から、ペナルティ・エリアに入ってきたネイマールにクロスをあげた。
 ネイマールはこの球をいったん胸で前に落とした後、右前方にいた相手ディフェンダー、ハウメ・コスタを交わすため、右足でポンと高く右横に浮かせ、その場でくるりと一回転した。
 ハウメが身を翻して上がったボールに追いつこうとする間にネイマールはすばやく落下点に着き、一瞬の隙を縫ってハウメを左脇から抜くと、反応が一瞬遅れたキーパー、アレーオラの左の足元を狙うようにシュートを打ち、それが見事にゴールを揺らした。
 その瞬間、カンプ・ノウの観客は立ち上がってネイマールに称賛の拍手を惜しみなく送った。この直後からブラジルのメディアをはじめ、世界中のメディアが速報とばかりにこのシュートのことをネットで伝えた。
 翌日のスペインの新聞は「ネイマラヴィーリャ(ネイマールとマラヴィーリャ(すばらしい)の造語)、ネイマールとかつてのバルサのエースだったロナウジーニョを足して「ネイマールジーニョ」などと称して、このシュートを絶賛した。
 ブラジルでも、このシュートは「アントロージコ(歴史に残る)」と形容された。特に1958年のW杯でブラジルが初優勝した際の決勝戦対スウェーデン戦でペレが決めた、ボールを浮かせてディフェンダーをかわした3点目(この日のスコアは5―2)のシュートと比較する声が目立っていた。
 ネイマールは今季11戦が終わった時点で11得点と得点王争いのトップに立っており、エースのメッシがいない中、同2位(9点)のスアレスと共にバルセロナの首位独走の立役者となっている。(8日付UOLエスポルテなどより)