【既報関連】10月末から12日間当地に滞在された秋篠宮同妃両殿下は同28日午後、サンパウロ市内ホテルで各地に派遣中のJICAボランティアと懇談された。日本語教師、介護など様々な方面で奮闘中の58人に対し、両殿下は一人ひとりの声に耳を傾けられた。
青山将之さん(30、静岡)は「現職教員特別参加制度」でパラー州トメアスーに派遣。「『日伯の子どもの違いはありますか』と尋ねられ、ブラジルの子どもはとにかく元気がいいとお伝えしました」と話した。
また両殿下は日本語教師ボランティアから出た「言語を学ぶときは文化も同時に学ぶことが重要」という発言に、深く感心されていた。
JICAブラジルの那須隆一所長は、「当地には『日系社会ボランティア』があり、日本語教師の需要も大きい。日本文化を継承させたいという意思や、日系人のアイデンティティ確立を支援する活動を分かっていただけたのでは」と話した。
またブラジル日本語センター(板垣勝秀理事長)が日本語学習者に向けに実施している「ふるさと日本の旅」の歴代参加者とも御懇談された。同制度でこれまで約200人の日系青少年が、05年より5回の実施の度に秋篠宮御一家を訪問、御接見を受けている。
参加した33人の中には御家族と撮影した写真を持参し、成長した姿を見比べていただく姿もあり、両殿下の笑顔を誘っていた。