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同点ゴールを決め喜ぶルーカス・リマ(中央)とウィリアン(左)とネイマール(右)(Rafael Ribeiro/CBF)

W杯南米予選=伝統の対アルゼンチン戦は=ブラジルが引き分けに持ち込む

 12日に予定されていたが大雨で1日順延となった、2018年ロシアW杯予選アルゼンチンXブラジルの一戦が、13日にブエノスアイレスで行われた。
 試合直前にはパリでの大規模テロ事件の速報も入り、犠牲者への黙祷で始まったこの試合、前半はアルゼンチンが完全に支配した。
 メッシ、アグエロ、テヴェスと攻撃の主力を怪我で欠くアルゼンチンは中盤の3人が全員ボランチで、前の3人だけに攻撃を託すかと思いきや、中盤の一角、バネガが積極的に攻撃参加し、ブラジルを押し込む。
 出色の出来だったのはディ・マリアで、効果的なパスをいくつもブラジル陣内に出し、ラヴェッシ、イグアインのFWに好機を作り出した。
 均衡が破れたのは前半33分、ディ・マリアが出したブラジル守備陣3人を置き去りにするスルーパスを受けたイグアインが、右サイドからセンタリング、フリーのラヴェッシが決めた。
 後半早々1分にもアルゼンチンに絶好機が訪れるも、ブラジルはポストに救われた。出場停止明けのネイマールは厳しいマークにさらされ、チャンスらしいチャンスもないままに時間が過ぎていった。
 ドゥンガ監督はたまらず、ネイマールにポジションを譲っていたダグラス・コスタを不発のFWリカルド・オリヴェイラに代えて投入した。
 ブラジルはここで息を吹き返し、交代直後のダグラス・コスタのヘッドがクロスバーを叩き、跳ね返ってきたところを、セレソン初先発のルーカス・リマがボレーで押し込んだ。
 その後は両軍譲らず、ブラジルはダヴィド・ルイスが軽率なプレーで退場となるも、引き分けに持ち込んだ。
 これでブラジルは予選3試合を終えて1勝1分敗の4位となり、2分1敗と未だ勝ちなしのアルゼンチンは9位に沈んでいる。
 ブラジルの次の試合は17日にホーム、サルバドールでペルーを迎えて行われる。

 南米予選第3節その他の試合結果。(カッコ内は順位)

ボリビア(7)4X2ベネズエラ(10)
エクアドル(1)2X1ウルグアイ(3)
チリ(2)1X1コロンビア(6)
ペルー(7)1X0パラグアイ(5)