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仏国旗の3色のライトで照らされる大統領官邸(Ichiro Guerra/PR)

仏総領事館前に花途絶えず=パリでの惨事に涙する市民達

 【既報関連】13日夜パリで起きた同時多発テロ後、サンパウロ市パウリスタ大通りにあるフランス総領事館前には市民達が手向ける花が途絶えないと15、16日付G1サイトなどが報じている。
 同種の追悼集会はブラジリアやリオなどでも持たれた。サンパウロ市での集会は15日午後5時から始まり、総領事館関係者や観光客、国内在住のフランス人、来年のカーニバルで同国への表敬の意を込めたエンレードを採用するサンバスクールのヴァイ・ヴァイのメンバーなど、数百人が集まった。

 交換留学生としてサンパウロ市に来ているフランス人の学生は「家族や友人の事が気がかり」と言いつつ参加。同国に留学経験があり、犠牲者が出た現場近くに住んでいたというブラジル人男性も涙ぐんだ。
 ブラジルはジウマ大統領が仏大統領に親書を送り、連邦直轄区知事も在伯仏大使に電話を入れるなどして哀悼の意を表明しており、仏大使も14日、ジウマ大統領や連邦政府、ブラジル国民の哀悼の意に感謝するとの文書を発表すると共に、ブラジルでは仏国民や同国の関心事への脅威は確認されていない事や、ブラジルとの航空便などは継続運航されており、ブラジルとの国境封鎖はない事などを保証した。
 サンパウロ市の仏総領事館前では16日午後も総領事館職員や一般市民が黙祷の時を持った。花や国旗、追悼と支援の言葉を記した紙などを持ち寄る人も後を絶たない。
 テロ犠牲者への追悼行為は、大統領官邸などを同国国旗の3色のライトで照らす、W杯予選などのイベントでの黙祷などの形でも続いている。
 なお、同時多発テロで重傷を負ったブラジル人2人は入院加療中で、退院のめどは立っていない。

サンパウロ市のフランス総領事館前での追悼集会で(Paulo Pinto/Fotos Públicas)

サンパウロ市のフランス総領事館前での追悼集会で(Paulo Pinto/Fotos Públicas)