サンパウロ州議会は18日、ジェラウド・アウキミン知事の州政府の出した、たばことビールに関する商品流通税(ICMS)引き上げ案を可決した。19日付フォーリャ紙が報じている。
同案によると、ビールのICMSは18%から20%に、たばこの場合は25%から30%に引き上げられる。その一方で、ジェネリック薬品にかかるICMSは18%から12%に下がる。
新基準の適用は16年1月1日からで、議会では、これら3品目へのICMSを2%ポイント引き上げ、貧困撲滅プログラムの資金とすることも検討中だ。同案は、サンパウロ州政府が10月末に、大豆や米へのICMSはゼロ、建築資材用の砂へは12%から8%に引き下げた後に提出された。
ビールのICMSは当初、23%まで上がる予定だったが、業界が州政府とかけあい、20%にまで抑えられた。
たばこ大手のソウザ・クルスのアンドレア・マルチーニ社長は、実際に条例施行となれば、サンパウロ州内のたばこ密輸は少なくても倍に増え、中流以上の階層がそれを吸うようになると見ている。