経済危機の深刻化に伴い、今年1月から10月までに正規雇用の労働者数は81万8900人減少したと21日付フォーリャ紙が報じた。
10月の雇用状況は1992年以降最悪で、雇用減少のペースは史上類を見ないものになった。過去16年間の10月の統計で雇用が減ったのは昨年の3万300人だけだったが、今年はその5倍を超える16万9100人の雇用減となった。
正規雇用者の減少は、本来なら商業、サービス部門で雇用が増える時期に起きた。両部門の正規雇用者は、10月に全体のほぼ3分の1の計5万500人減っている。
雇用減が最も大きかったのは土木や製造業で、それぞれ、4万9800人と4万8400人の雇用減となった。
20日に労働省が発表した全伯就業・失業者台帳(Caged)によると、過去12カ月間で正規雇用者は138万人減少している。サンパウロ市、リオ、ベロ・オリゾンテ、ポルト・アレグレ、レシーフェ、サルバドールの6大主要都市圏での10月の失業率は7・9%で、10月としては07年の8・7%に次ぐ深刻な値となった。平均収入も昨年10月より7%減っている。
労働省が1月から10月までの正規雇用者の統計を取り始めたのは02年で、今年は統計開始以来、初めての減少(0・82%)を記録した。
経済危機の影響を一番大きく受けている製造業界では、雇用がおよそ4割減った。工業界全体では今年、12部門中10部門で33万6400人分の雇用が減っている。
10月に雇用が増えたのは、アラゴアス、セルジッペ、トカンチンス、南大河州のみだった。
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