今年のサッカーブラジル全国選手権は3節を残し、コリンチャンスが独走で優勝を決めた。「優勝の一番の立役者は誰?」と言った話題になると、結論はたいていの場合、「監督チッチ」に納まる。
そのチッチへの短問即答形式インタビューが27日付フォーリャ紙に掲載された。
Q ブラジル全国選手権とは?
A 「(夢の)達成」「すばらしいもの」「勝利」「よろこび」
Q 2015年とは?
A 州選手権、リベルタ杯の教訓を活かし、全国選手権制覇。
Q 2014年とは?
A 知識欲に駆られ、多くを学んだ年。
Q 2013年とは?
A 前半、州選手権を獲り、リベルタ杯1次ラウンドを首位突破まではよかったが、後半が悪かった。
Q 2012年とは?
A 最高、クラブW杯というサッカー界最高のタイトルを獲れた。
Q 2016年は?
A わからないよ。修正点を直して、より強いチームで臨む。いい結果が出ると良いね。
Q ブラジル代表に一言
A 応援している。
Q デル・ネーロCBF会長について一言
A 言いたくない。
Q ジョゼ・マリン前CBF会長に関しては?
A 言いたくない。 2人に関して意見はあるが言わない。
Q お金とは?
A 二の次。確かに大事だが、一番に来るものではない。プロの務めを果たすのが先。
Q 家族とは?
A 自分の心のよりどころ。自分を支えてくれるもの。自分が何より愛するもの。
Q ロッカールームとは?
A 神聖な場所。選手への敬意が保たれるべき場所で、繊細さが求められるところ。
Q 信仰は?
A カトリック。
Q ドゥンガに一言
A 偉大なプロ。
Q フェリポンに一言
A 世界王者の監督。いつも威厳を失わない。
Q (ドイツに喫した)7対1について
A ショックだった。結果を分析するよりも、ブラジルサッカーのあり方を見つけることが重要。
Q (サンパウロに対する)6対1について
A 普通の事ではない。偶然も大きかった。
Q 挫折とは?
A 監督駆け出しのころにジュヴェントゥージをクビになったこと。父が応援していたチームだし、もっと良い結果を出して残りたかった。
Q 喜びとは?
A タイトルを獲った時や、家族の近くにいる時に感じる。
Q リベルタドーレス杯とは?
A 魅力的な大会。
Q クラブW杯とは?
A 世界中で放映されるから、マーケティング要素がすこし大きい。
Q ワールドカップとは?
A 最高のもの。卓越したもの。感情が揺さぶられるもの。レベルが高い大会。夢。
Q ヨーロッパ(サッカー)とは?
A 少し過大評価されている。
Q 今年印象に残る試合は?
A 2連敗後にAWAYでジョインヴィレに1対0で勝った試合と、今大会で初めてサントスに2対0で勝った試合。
Q 大事な人
A 妻。
Q 記憶に残る年
A 息子達が生まれた1988年と1994年。
Q サッカー選手の名を1人挙げるなら?
A ジーコ。サッカーをしていなくても立派な人物。
2003~04、2010~13、そして2015年よりと3回にわたりコリンチャンスを指揮し、獲得タイトルは既に6個。ファンからは崇拝の対象とさえなっているが、卓越した手腕ゆえに「セレソンへ」の声も収まらない。監督交代の頻繁なブラジルのこと、16年にセレソンが南米選手権100周年記念大会、リオ五輪で失敗すれば、後任に名が挙がることは確実だ。「セレソン監督就任の質問は聞き飽きた」と笑う彼だが、先のことは分からないのもこの世界。果たしてどんな結果が待っているのだろうか。(規)
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