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同姓愛婚の件数3割増加=適用から2年目も順調に

 11月30日の地理統計院(IBGE)の発表によると、14年の同姓婚数は4854件で、3701件だった13年比31・2%増と1日付エスタード紙が報じた。
 国家法務審議会(CNJ)が13年5月に全国の登記所に〃同姓の2人による同棲〃を〃結婚〃とみなし、登記所内での同性愛者同士の結婚式を認めるよう義務付けて以来、2回目の調査だ。連邦最高裁は11年に、同姓婚を異性婚と同等とする判断を下している。
 14年の同姓婚は登記所に届けられた婚姻件数全体の0・4%で、地域別で見ると、最多は南東部の60・7%、最少は北部の3・4%だった。州別最多のサンパウロ州は2050件で全体の42・2%を占めた。2位のリオ州は501件だったが、ロライマ、アクレ両州では5件と6件だった。
 40年前の74年と比べると社会の変遷が分かる。年間の婚姻件数は37・1%増え、結婚平均年齢は男性が27歳から33歳、女性が23歳から30歳になった。統計からは女性の社会進出と男女共に高学歴化が進んだ事が伺える。同姓婚に限ると、結婚平均年齢は男女共に34歳だった。
 デボラさん(35・公務員)とシベーリさん(47・警察署長)は14年10月、サンパウロ州サントアンドレ市の登記所で結婚した。「子供をどうするかの決断が難しかった」と語ったデボラさん達は3カ月後、双子のアウグスト君とアヴィニアちゃんを養子に迎えた。