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州検察=ハダジ市政を訴える=交通違反徴収金の使用めぐり

 サンパウロ州検察局は交通違反で徴収した金の用途を巡り、フェルナンド・ハダジサンパウロ市市長らを公金流用で裁判所に訴えたと1日付伯字紙が報じている。
 訴えられたのは、ハダジ市長とサンパウロ市交通局長のジウマル・タット氏、経済開発財政局長のロジェリオ・セロン・デ・オリヴェイラ氏、同局元局長のマルコス・デ・バロス・クルス氏だ。
 検察は罰金を正しい用途に用いていないとして6億1700万レアルの返還を求めており、それが戻されてもなお1億8500万レアルの損害が残るという。サンパウロ市は今年9月までに7億レアルの罰金を徴収している。
 これらの罰金は基本的に市の公庫に収められ、信号や交通技術、監査など、公共交通に関したことに使用することが義務付けられている。市会計調査局によると、ハダジ市政は13年~14年の2年間にバス・ターミナル建設のために4600万レアルを使っており、この用途は「法の適用範囲外」との判断を下している。市役所側は罰金の用途は明白だし、合法的だとしている。
 検察局は、サンパウロ市交通技術公社(CET)が今年上半期に徴収した罰金額が昨年同期比で22%も急増したことを、早い時期から疑問視していた。