【パラー州ベレン発】汎アマゾニア日伯協会(生田勇治会長)は11月14日午前、同協会神内講堂で外交120周年とアマゾン移民86周年を記念して、開拓先亡者追悼法要を行なった。浄土真宗本派本願寺南米教団の杣山哲英総長代行、安中マルコ円諦副総長を迎え、法要は厳かに執り行なわれた。
生田会長による開会の辞の後、小林雅彦在ベレン領事事務所長、山中正二パラー日系商工会議所副会頭、山本陽三北伯県人会協会会長らが追悼の辞を述べた。雅楽の越天楽が流れる中、杣山総長代行、安中副総長、浄土真宗本願寺派ベレン仏教会会長の下小薗勝解法務使が入場。約60人が参加した。
翌15日午前は留安山トメアスー西本願寺で、入植86周年を記念し杣山総長代行、山田証顕名誉法務使、下小薗法務使らが開拓先亡者追悼法要をしめやかに執り行なった。
乙幡敬一トメアスー文化農業振興会会長、小林領事事務所長による追悼の辞の後、越天楽に歩調を合わせて入場した8人の子供たちが献灯と献花を行なった。3人の僧侶がしめやかに入場し、導師の表白文朗読に続き、各僧によって仏説阿弥陀経があげられた。最後は杣山総長代行による法話で締めくくられた。
その後、杣山総長代行らはトメアスー文化農業振興協会に移動し、同協会主催のトメアスー入植86周年記念式典と祝賀会に出席。青年らを招いて仏教をテーマに話し合う時間も持たれた。
16日にはベレン日系協会日語教室で、日系人6人と仏教や今後のベレン仏教会のあり方などについて懇談会が開かれた。杣山総長代行からは、「これを機会にトメアスー留安山に眠っている大きな仏壇をベレン仏教会に持ってきて、会の発展に繋げられるように考えて欲しい」との言葉があった。
また「ベレンの皆さんが主体となって、カスタニャールの日系人の方々とも交流できるような雰囲気を作り、仏縁を築かれるよう希望する」とも期待した。(パラー州通信員下小薗昭仁)