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ジルベルト・ジル(Roberto Filho/Prêmio da Música Brasileira)
ジルベルト・ジル(Roberto Filho/Prêmio da Música Brasileira)

グラミー賞ノミネート発表=ブラジルからはジルとイリアーヌ

 7日、アメリカ最大の音楽賞、第58回グラミー賞のノミネートが発表され、ブラジル人アーティストも2人が名前を連ねた。

イリアーヌ・イリアス(Sophie Le Roux)

イリアーヌ・イリアス(Sophie Le Roux)

 ノミネートを受けたのは、大御所ジルベルト・ジルとジャズ・ピアニストのイリアーヌ・イリアス(日本でのデビュー名。ブラジル読みではエリアーネ・エリアス)だ。
 ジルは「最優秀ワールド・ミュージック・アルバム」に「ジルベルトス・サンバ・アオ・ヴィヴォ」で、イリアーヌは「最優秀ラテン・ジャズ・アルバム」に「メイド・イン・ブラジル」で、それぞれノミネートされた。
 20年ほど前から存在する、ラテン・グラミー賞では、北米よりの中南米諸国に押されっぱなしのブラジル勢だが、本家グラミー賞の方は相性が良い。それは、1965年の第7回グラミー賞において、アストラッド・ジルベルトとスタン・ゲッツが楽曲「イパネマの娘」で最優秀レコード賞、ジョアン・ジルベルトとスタン・ゲッツがアルバム「イパネマの娘」で最優秀アルバム賞受賞と、グラミーが誇る主要4部門中、2部門を独占した歴史があるためだ。そのときに最優秀新人賞を受賞したのが、あのビートルズだ。
 また、ジルが今回ノミネートされた「最優秀ワールド・ミュージック・アルバム」は、ジル自身、99年にアルバム「クアンタ・ライヴ」で受賞経験がある。この賞はブラジル人アーティストがよく受賞しており、93年にはセルジオ・メンデス、98年から2001年にかけては、ミルトン・ナシメント、ジル、カエターノ・ヴェローゾ、ジョアン・ジルベルトが4年連続で独占したこともある。
 また、イリアーヌは初のノミネートだが、ラテン・ジャズ・アルバム部門では、96年にアントニオ・カルロス・ジョビンが「アントニオ・ブラジレイロ」で受賞している。
 今回のグラミー賞の授賞式は来年の2月15日にロサンゼルスで行われる。(7日付フォーリャ紙サイトなどより)