【既報関連】6日に行われたベネズエラの議会選挙の結果、野党の民主統一会議(MUD)は、全体の5分の3以上を占める106議席を獲得。ベネズエラの国政に大きな影響を及ぼすことになりそうだと、8日付伯字紙が報じている。
この結果、同国議会はMUD106議席、ニコラス・マドゥーロ大統領の統一社会党(PSUV)55議席、先住民代表3議席、独立系3議席で構成されることとなった。MUDは単独で5分の3を超えたことで、同国の法律が定める「副大統領や大臣の罷免」「法律許可の権限」などを持つこととなる。
さらにMUDが独立系と先住民の票を味方に付けた場合、勢力は112人になるが、この場合は「議席の3分の2(111人)」を超えるため、「下院議員の更迭」「委員会の創設や解散」「最高裁裁判官の更迭」「全国選挙委委員会の委員長指名」、さらに「憲法改正」などの権限も手に入れることとなる。
この大勝で野党側の裁量がかなり大きくなることは確かで、MUD側はマドゥーロ大統領によって逮捕された政治犯、とりわけ、MUDの構成党の大衆意思(VP)党首のレオポルド・ロペス氏の釈放に向けて動きはじめると見られている。
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