【既報関連】保健省が8日、12月5日現在の小頭症の事例は1761件で、小頭症児死亡例19件とジカウイルス(ジカ熱)との関係も調査中と発表したと同日付伯字紙サイトが報じた。
新生児の頭囲は通常34センチ以上だが、32センチ以下(7日改訂、従来は33センチ以下)だと、脳の容量が小さい小頭症の可能性がある。小頭症は今年、流行状態で、11月28日現在の症例1248件は、1週間で41%増えた。
小頭症児や小頭症が疑われる胎児が確認された州と人数は、ペルナンブコ804人を筆頭に、パライバ316人、バイア180人、北大河106人、セルジッペ96人、アラゴアス81人、セアラー40人、マラニョン37人、ピアウイ36人、トカンチンス29人、リオ23人、南マット・グロッソ9人、ゴイアス3人、連邦直轄区1人となっている。
ジカ熱との関係を調査中の小頭症児死亡例は北大河7人、セルジッペ4人、リオとバイア各2人、マラニョンとパライバ、セアラー、ピアウイ各1人となっている。
他方、今回の統計には出てこないが、8日付エスタード紙によれば、サンパウロ州でも小頭症の症例18件とジカ熱との関係を調査中だ。最多はカンピーナス市の10件(内3件はスマレー市住民)で、サンパウロ市4件、ABC2件、グアルーリョス市とオリンピア市各1件と続く。
サンパウロ市の4件中3件は、母親が妊娠中に北東伯から転居してきた。残る1件は、サントス市在住者で胎児が小頭症と診断されて来聖した例だ。
ABC地区の例は妊娠初期にピアウイにいた女性と内陸部のイタペヴァ在住者が同地区で出産した例で、ジカ熱感染の有無を確認中。スマレーでは上半期にジカ熱の域内感染が確認されている。
連邦政府はペルナンブコ州レシフェ市で5日、サンパウロ州政府も7日にネッタイシマカ撲滅に軍や軍警を投入するなどの対策を発表した。