ブラジル南部リオ・グランデ・ド・スル州ペロッタス市で8日午後、アラブ人と思しき白い装束をまとった2人組がバスに乗り込み、爆発物らしき物を見せたため、乗客がパニックに陥るという事件が起きた。
「男の一人が『爆弾』と言った途端、皆、先を争ってバスから降りたから、折り重なるように倒れる人が続出したし、子供連れの女性やお年寄りの中には、携帯電話をなくしたり靴が脱げたりしてもそのまま逃げた人もいたわ」と言うのは、高齢者介護のためにバスに乗っていたカルメン・ルシア・ソウザさんだ。
一部の乗客は、二人を捕まえ、警察が来るまで取り押さえていた。
犯人は17歳と20歳の兄弟で、兄の方は警察で調書を取られた後、1500レアルを払って釈放されたが、偽の爆弾で乗客を脅した事と弟を犯罪に巻き込んだ事の責任を問われる。弟は未成年だったため、調書を取られた後、迎えに来た母親と共に警察を後にした。
現場に駆けつけた軍警の一人は、「バスの中に市警か軍警、市の警備隊などがいたら、あの二人は死んでいたかも知れないな」と呟いた。(9日付G1サイトより)