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アナ・マリアが肺ガン手術=愛煙家に禁煙など勧める

 グローボ局司会者のアナ・マリア・ブラガ氏が14日、自らが担当する番組で、初期の肺ガンが見つかり手術を受けた事を明らかにすると共に、担当医らを招いて喫煙による健康上の影響などを具体的に語ってもらい、愛煙家に健康を顧みるよう勧めた。
 何年も煙草を吸っていたというアナ・マリア氏は毎年、トモグラフィーを行っていたが、何かがおかしい、体が弱っていると感じ始めたのは9月。伴侶のビル氏が禁煙などを主張したため、運動を始めると共に、医師の診察や検査を受けてみたところ、肺ガンの病巣が見つかったという。
 アナ・マリア氏は皮膚ガンを患った事もあり、放射線療法や化学療法の大変さも知っていたが、3度目のガンに当たる6ミリの病巣発見と聞き、旅行するつもりでとっていた休暇を入院、手術に振り替えた。
 「自覚症状は何もなかった」というアナ・マリア氏に、医師達は「あなたは幸運だった」「自覚症状が出てからだったら症状はもっと進んでいたが、あなたの場合、病巣はまだ小さく、治癒率はほぼ100%だった」という。
 「喫煙者は皆、肺ガンを患う可能性がある」と自覚したアナ・マリア氏の前で、医師達は「喫煙者の肺は真っ黒だが、健康な人の肺はピンク色でその差は一目瞭然」「切除した部分そのものは回復しないが、肺の機能が回復すれば罹患前より呼吸も楽になるなど、生活の質は向上する」と説明した。煙草には4千種類に上る化学物質が含まれているし、ニコチンは喫煙開始から10秒で脳に達し、非常に迅速にその影響が表れるため、喫煙は常習化し易く、禁煙は大変だが、禁煙した人は喫煙を続けている人より死亡率が40%以上低くなる事なども強調。若い時に吸い始めると止めるのはもっと大変になるため、煙草を吸い続けた場合の悪影響と煙草を止めた場合の利点などを理解する事が必要、水分をたくさんとる、小刻みに果物を取るなど、健康的な食生活を心がける、運動や瞑想などを行うなど、具体的な助言も行った。
 「この問題を乗り越えるには大勢の人の助けが必要だった。薬も飲んだし、(ニコチン中毒者が禁煙した時の苦しみを和らげるための)テープを張ったりもした」というアナ・マリア氏は、「私は本当に自分の体をいじめていた。これまでのつけを支払わなくてはならなかったの」と述懐し、今年に入ってから煙草を止めたが、太らなかった事なども語った。(14日付G1サイトより)