15日午前、ラヴァ・ジャット作戦の一環としてのカチリナリアス作戦が敢行され、ブラジリアとリオのエドゥアルド・クーニャ下院議長(民主運動党・PMDB)宅で家宅捜査が行われた。また、同議長との関係やLJでの疑惑が疑われている、現職閣僚や元閣僚を含む政界の大物の家宅捜査も同時に行われた。15日付伯字紙サイトが報じている。
今回の作戦は、クーニャ氏らが収賄や資金洗浄疑惑に関する証拠の隠滅を図るのを防ぐ目的でロドリゴ・ジャノー連邦検察庁長官が請求したもので、最高裁のテオーリ・ザヴァスキ判事の許可を得て行われた。
検察庁は既にクーニャ議長を、ペトロブラスのプラットフォーム賃貸契約に関係して、少なくとも500万ドルの収賄を行った容疑で起訴している。同議長はそのほかにも、スイスに収賄が疑われる隠し口座を四つ持っていることが話題となっており、その件での捜査も続いている。
今回の捜査では、ブラジリアにある下院議長公邸とリオにあるクーニャ氏の自宅が対象となり、同氏の携帯電話などが押収された。
また、下院総務室や同議長関係者らも捜査対象となり、クーニャ氏の秘書のデニーゼ・サントス氏や、連邦貯蓄銀行(CAIXA)元副総裁のファビオ・フェレイラ・クレト氏にも捜査が及んだ。クレト氏はクーニャ氏の指名で同職についたが、同議長が罷免請求を受理後の10日、運営責任を問われ、ジウマ大統領に解任された。
また、クーニャ氏やPMDBと関係が深い下院議員のアニーバル・ゴメス氏(PMDB)、エドゥアルド・ダ・フォンテ氏(進歩党・PP)、アウレオ氏(連帯・SD)、現閣僚のセウソ・パンセラ科学技術相、エンリケ・アウヴェス観光相(共にPMDB)、クーニャ派でリオ州ノヴァ・イグアス市長のネウソン・ボルニエール元下議も捜査を受けた。
元鉱山動力相のエジソン・ロボン上院議員(PMDB)はアングラ3の建設関係、元国家統括相のフェルナンド・べゼーラ・コエーリョ上院議員(ブラジル社会党・PSB)やペトロブラス子会社のコペルガス元総裁のアウド・ゲデス氏は、ペルナンブッコ州元知事で大統領候補だった故エドゥアルド・カンポス氏(PSB)への選挙献金やアブレウ・エ・リマ製油所建設関係の疑惑で捜査対象となった。
また、元下議のアレッシャンドレ・サントス氏(PMDB)やトランスペトロ元総裁のセルジオ・マシャド氏なども採掘船の契約関連の疑惑で家宅捜査を受けた。
ジャノー長官はレナン・カリェイロス上院議長(PMDB)への捜査も要請したが、テオーリ判事が却下した。53件の令状を得た捜査は7州と連邦直轄区に及んだ。
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