保健省が15日、ジカウイルス(ジカ熱)との関係が疑われる小頭症の事例が19州と連邦直轄区(DF)で報告され、134件でジカ熱感染が確認されたが、102件はジカ熱との関係が否定された事と、2165件はまだ調査中である事を発表したと15日付各紙サイトや16日付フォーリャ紙が報じた。
ジカ熱はデング熱と同様にネッタイシマカが媒介し、小頭症やギラン・バレー症候群の症例が増加している原因の一つと見なされている。
12月12日までに報告された小頭症の事例は2401件に上るが、ジカ熱との関係が確認されたのは134件、関係を調査中の事例は2165件の計2299件。5日現在の13州とDFで1761件との報告より31%増えた。
ジカ熱との関係が疑われる小頭症の事例が100件を超えている州と事例数は、ペルナンブコ874、パライバ322、バイア316、アラゴアス107、北大河101、事例数が10~99人は9州、9人以下は6州の4州。5日までの統計に入っていなかったが今回の統計に入ったのはマット・グロッソ72、ミナス33、エスピリトサント14、サンパウロ州6、パラー3、南大河1だ。
また、ウイルスが検出され、相関関係が明らかになった小頭症児は、セルジッペ51人、北大河35人、ペルナンブコ29人、パライバ19人の計134人。102人については、ウイルスが検出されない、他の原因が特定されたなどの理由で調査対象から外された。
ジカ熱は蚊が媒介するのが普通だが、サンパウロ州カンピーナス市では、献血後にジカ熱の症状が出た男性がおり、輸血を受けた患者も自覚症状はなかったが感染が確認された事例がある。輸血による感染確認は初めてだが、学術書によると、精子を介した感染例は2件ある。