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「正直な真のブラジル人たれ」=グーガが政治家らに訴える

 ブラジル・オリンピック委員会(COB)が15日、リオデジャネイロ市でオリンピック種目の普及に貢献した人達を表彰した。
 COBが2001年に創設し、現役選手と元選手を対象とするアデマル・フェレイラ・ダ・シウヴァ杯に選ばれたのは、15年前、テニスで世界ランキング1位になったグスターヴォ・クエルテンことグーガだ。
 感極まったグーガは、会場の人々を前に、政治家は「常に正しく、正直な、真のブラジル人であるべきだ。政党やパネラッソ(鍋を叩いて行う抗議行動)は忘れて欲しい。我々の祖国はそれだけの価値があるはずだ」と訴えた。
 また、「スポーツには人々を感動させる力がある。私は8歳の時、男子バレーで銀メダルをとったジョアキン・クルスに感動し、自分も五輪でメダルをという夢を胸に、シドニーやアテネでの練習に明け暮れた」と涙ながらに語った時には、会衆が総立ちとなり、万雷の拍手が鳴り渡った。
 2015年の最優秀選手には、カヌーのイザキアス・ケイロス選手と、水泳のアナ・マルセラ選手が選ばれた。
 ケイロス選手は、トロントでの汎米大会で金メダル2個と銀メダル1個を獲得、イタリアでの世界選手権では、優勝できる種目を諦め、リオ五輪に照準を合わせたC2 1000とC1 200に参加し、金、銅メダルを取っている。
 マルセラ選手は、五輪選考大会を兼ねた、ロシアでの世界選手権の10キロ遠泳で銅メダル、25キロでは金メダルを獲得。同選手は昨年来、国際大会では15回連続して入賞し、世界ランキング上位を保っている。
 また、ロシアで開かれた水泳の世界選手権で銀メダル、トロントでの汎米大会では5個のメダルを獲得し、汎米大会でのメダル数を国内最高の23個に伸ばしたチアゴ・ペレイラ選手は、今年最もファンを沸かせた「チアリーディング選手」に選ばれた。(16日付フォーリャ紙より)