リオ州検察は17日、カルドーゾ元大統領(FHC)時代に始まったとされる、オランダのSBMオフショア社の石油採掘船の賃貸契約をめぐる贈収賄疑惑で、ラヴァ・ジャット作戦(LJ)で起訴されたペトロブラス(PB)元役員らを含む13人を告発した。18日エスタード紙が報じている。
この日告発されたPB関係者は元サービス部部長のレナト・ドゥケ氏や元国際部長のジョルジュ・ルイス・ゼラーダ氏、サービス部元課長のペドロ・バルスコ氏、PB元職員で入札管理担当だったパウロ・ロベルト・カルネイロ氏の4人で、ドゥケ、ゼラーダ、カルネイロの各氏とSBMアメリカ地区担当副社長のロベルト・ズビアテ氏には逮捕令状が出た。
これは、PBが石油採掘船賃貸契約の入札に関し、SBMと行った不正を元にしたものだ。PBは入札前にSBMに対象となる船舶の種類や落札予定額を教えて落札を容易にしていた。SBMは謝礼として、仲介エージェントに契約金の1%という合法的な手数料を払う一方で、契約金の2~9%相当の賄賂を国外の秘密口座に入金していた。賄賂の総額は少なくとも4200万ドルで、スイス国内にある三つの銀行の38の口座を通して行われていたという。
今回摘発された贈収賄は、労働者党(PT)政権が始まった2003年より前、カルドーゾ政権時代の1997年にはじまっている。バルスコ被告の報奨付証言に基づくと、同被告は当時、2万5千~5万ドルの賄賂を毎月受け取っており、2010年までに受け取った賄賂の総額は2200万ドルに及ぶという。